事務未経験女子必見!正社員で事務職に転職するための方法とは
「毎月数字のプレッシャーに押しつぶされそうで、会社を辞めたい。」
「友達や彼氏との時間を増やしたい。」
「専門的なスキルを身につけて、安心してずっと働きたい。」
こう考える女性の方非常に多いのではないでしょうか。そう考える方が一番に思いつくのが「事務職」だと思います。
たしかに、定時で上がれる。転勤がほぼない。休みが多いが多いといった特徴はワークライフバランスを整えやすい職種です。
しかし、転職活動をしてみるとわかるのが、
- 「事務の求人すくなっ!」
- 「経験者募集ばっかりやん!」
- 「書類選考全然通らん!」
という3つの壁に突き当たります。そして、私は転職エージェントとしてこの3つの壁に苦しむ方を何人も見てきました。
一方で内定を勝ち得ていく人がいたのも事実です。
ですので、今回はそんな事務職を志している皆さんに、「未経験でも」正社員で内定をえられていた方のノウハウを抽出して皆様に提供したいと思います。
事務の転職が難しい理由
事務職への転職がなぜ難しいのか。それは、単純に有効求人倍率が低いからです。
有効求人倍率とは、有効求職者数に対する有効求人数の割合で、雇用動向を示す重要指標のひとつです。景気とほぼ一致して動くので、景気動向指数の一致指数となっています。厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出し、「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」で毎月発表しています。有効求人数を有効求職者数で割って算出し、倍率が1を上回れば人を探している企業が多く、下回れば仕事を探している人が多いことを示します。
有効求人倍率│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券参照
つまり、一人の事務職を希望する人に対して求人がどれだけあるかという指標になります。
そして、この有効求人倍率が事務職に至っては非常に低い(倍率が高い)状況がずっと続いています。
https://www.recruitcareer.co.jp/news/20170906.pdf参照
見ての通り、全職種中最下位です。笑
なので、はっきり言うと未経験で事務職を目指すのは「いばらの道」であることは間違いありません。
ただ、先ほどもお伝えした通り、実際に未経験でも正社員で内定を獲得できた人も実際にいらっしゃるので諦めてはいけません。事務職に転職するのに一番重要なのは「根気」かもしれません。
書類選考を突破するためのステップ
事務職の場合、そもそも面接まで行くのが非常に大変です。ですので、書類選考を突破することをひとまずの第一ステップにおいて、進めていきましょう。
環境整備
いばらの道を歩んでいくため、ハローワーク、転職サイト、エージェントをフル活用して応募していく必要があります。
ですので、まず最初の一歩はたくさんのサイト、エージェントに登録をして、求人が自分の元に入ってくる状況を作ってください。
私が見た中で、事務職やそれに付随する求人がありそうなエージェント及び転職サイトをご紹介いたします。
おすすめ転職サイト(万人向け)
親切丁寧なサポートを心がけておられ、非常に好感の持てるエージェントさんが多いマイナビエージェント。
私が転職した時も、面談後のサポートが非常に充実しておられ、求人の内容もしっかりと把握されている印象を持ちました。書類添削や面接対策もきちんとされているエージェントです。
管理系職種(人事、経理、総務)専門のエージェント。求人数は少ない可能性があるものの、特化しているだけあって、エージェントの実力は確かなもの。未経験では難しい可能性もあるものの、一度登録してみる価値はあり。
派遣会社がメインの紹介会社。派遣から立ち上がってきた会社ということもあり、求職者の人に寄り添って優しくご指導いただけるエージェント。
なかなか転職を始めるのが億劫な人は、ぜひこのエージェントから初めて見ると吉。
会社の口コミや年収情報が見れるサイト。その中で求人も同時に紹介しており、実際に転職活動を行っていく上でこのサイトを使って情報収集をするだけでも、多くの情報が手に入る。転職サイトへの同時登録も可能なため、一度登録してみては?
おすすめ転職サイト(若者向け)
第二新卒、既卒、フリーターメインの転職エージェント。若者向けに特化しているため、サポートが豊富で。それぞれの企業に合わせた面接対策を行ってくれるなどサポートが充実。きちんと適性を把握した上で紹介するため、転職後の定着率が非常に高いエージェント。
業界2番手のパーソルキャリアが東京都と共同で行っている事業。ニート、フリーター、派遣社員、パート、無職状態になっている29歳以下の方々に対して、手厚いサポート( カウンセリング、セミナー、企業紹介、実習、奨励金制度)を受けることができる。
既卒、第二新卒、大学中退、フリーターなどの20代の就職支援を行っているエージェント。全国で転職における講座をおこなっており、サポート体制が充実している。求人の内容もきちんと企業に取材を行い、正確な情報を持って求職者に情報を提供しているエージェント。
求められる人物像の把握
正社員での転職を実現するためには、どのような人物が求められているのかをきちんと把握しなければなりません。
企業により求める人物像は多少違いはありますが、ほとんどの会社で一致しているのは「この人に聞けばだいたい社内のことはわかる人物」
を目指して欲しいということです。
イメージしやすいのは会社によくいる頼れるお局さんのような人に将来的にはなって欲しいと思い正社員で募集しています。そして、お局さんのようになっていくにあたり必要とされる能力は
- 「調和性」
- 「正確性」
- 「事務処理能力」
- 「資料作成能力」
です。それぞれについて書いていきます。
調和性
事務職は、パソコンに向かってひたすら仕事をすると思われがちですが、以外とお客様や社内の人とのコミュニケーションが発生する職種です。
また、仕事の内容的には前に出て仕事をするというよりは、誰かのサポートや企業の当たり前を作っていく仕事であること、また基本的にずっと同じ人と仕事を行っていくことになるため、自己主張が強かったり、意思の疎通が測りにくかったりすると、落選する原因になります。
この調和性ですが、企業によってはこの能力が一番大事と思っている企業も多くありますので、書類でも面接でもきちんとアピールできるようにしてください。
具体的には、相手に合わせて仕事をしたりサポートをしたり、気がきくエピソードなどをアピールできると合格可能性があがりますので、そういった具体的なエピソードを棚卸しし書面に落としておくと良いでしょう。
正確性
基本的な入力作業が多い事務業務においては、いかにミスを減らすかということは非常に重要な要素となります。時には一つのミスで、人の時間を大きく奪ったり、クレームに繋がったりすることもあります。
ミスが頻発していると、社内からの信用も失い居づらくなる可能性もあるので、言われたことをきちんと実行できる能力が求められていますので、そういった経験をアピールしていけると合格に近づくでしょう。
事務処理能力
当然ですが、入社して行うことは事務作業なので、処理能力は常に求められます。
定量的に示すのが難しい分野ですが、PCスキルをアピールしたり、事務作業が多い職場であるなら、その内容をアピールしたり、グループに効率化の提案をしたりといった経験があれば、必ず書面に落とし込むようにしましょう。
資料作成能力
事務処理の効率性もさることながら、エクセルやワード、パワーポイントを使った資料作成能力も求められます。
特にエクセルにおいては、ピボットやマクロなど専門的スキルを求める会社もありますので、そういったスキルがある場合はきちんと記入をしましょう。
求人検索のポイント
ここまでで、一番鬼門の書類選考を突破するためのノウハウを書いてきたわけですが、求人倍率が高いこともあり、正直通過するのは至難の技です。
ですので、事務だけで検索をかけるだけではなく「事務に近い職業の検索」も行うようにしてください。
掘り出し物の求人が落ちていることもあるので、以下の職種でも未経験可の物がないか探ってみてください。つく職種によっては単なる事務職よりも今後のキャリアアップにつながることも多いので、必ず検索をかけるようにしてくださいね。
総務
総務の仕事は、会社の事務員がするような庶務的な仕事から株主総会の取りまとめ、社内備品の管理、手配などになりますが、その内容は会社によって全く違います。
中には経理の仕事をしていたり、労務的な仕事もしていたりすることもあります。未経験でも募集がされている場合は、そういった業務を積むことができるチャンスでもあります。
そういった総務の仕事でも、未経験求人が落ちていることがあるので要チェックです。
労務
労務の仕事は、より専門性な知識を使って行う事務的な仕事です。具体的には、給与計算、社会保険関連の業務になります。
事務のお仕事よりもより専門的な知識を身に付けることができ、潰しも聞きやすいのが労務の仕事。中にはより専門性を追求するため、社会保険労務士の資格を取得される方もいらっしゃり、資格や業務経験を積んでいくことで、スキルを磨いていける仕事になります。
総務、労務の内容は以下の記事でも書いているのでよかったら参考にしてみてください。
経理
経理においても、未経験の求人が落ちていたりしますので要チェックです。
有効求人倍率的にも高く、多様なスキルアップの道があり、転職もしやすいので、もし事務的な仕事でスキルを高めていくのであれば、個人的に一番おすすめな職種です。仕事の内容などについては以下のブログをご参照ください。
CADオペレーター
これは全く別の職種になるのですが、「PCに対して行う仕事」「専門的なスキルを持って働ける」「事務職に比べて需要が多い」という点で、よく私がおすすめする職種です。
業務を簡単に説明すると、設計士が作った設計図を元に、PCのソフト「CAD」を使ってそれを、PC上のデータに落とし込んでいく仕事になります。
同じく未経験でも、きちんと研修を組んでくれて教育してもらえる求人もありますので 、ものづくりが好きな方は一つの候補にしてみてください。
ヘルプデスク
これも、事務職とは少し違うのですが、社内システムなどの問い合わせに対して、回答する仕事になります。
事務職というよりは電話でのコミュニケーション能力が求められる仕事ですが、労働環境の改善にはつながる仕事ですので、事務職ではなく労働環境の改善をされたい方にとっては良い仕事です。
やっぱり正社員は難しいと思った時は。。。
これだけいろいろ探しても、全然受からない!という時は「派遣」で一度経験を積むのも選択肢にいなければならないかもしれません。
ただ、そんな派遣にもいろいろ種類があり、正社員に近い形で働くことができるということも覚えておくと良いかと思います。
紹介予定派遣
こちらは、一定期間働いた後に正社員になるという条件付きで派遣社員を受け入れるという形態になっています。
ですので、企業にとっても将来を見据えての採用となるので普通の派遣よりはシビアになりますが、自分の条件に合いそうな求人であれば選択肢に入れるのも良いかと思います。
無期雇用派遣
こちらは、働き方の形態は派遣と変わりませんが、派遣元の会社の正社員として雇用をされて働く派遣です。
ですので、派遣がなされていない状況でも給与の一部が保証されることも多く、長く働ける土台を整えてくれます。
何社か派遣社員として経験を積んでから、転職するもよし、そのまま働くもよし。個人的には、いろいろな会社を経験できてかつ給与も安定するので、良い働き方だと思っています。
派遣
いわゆる派遣です。個人的にはできるだけ粘って転職活動を行われるのが良いと考えていますが、致し方ない理由もあると思います。
そういった場合には、どのスキルを積んで何年後に転職をするのかを逆算して自己研鑽することで、正社員への道も開かれると考えております。
まとめ
・事務職の転職は茨の道である。。。
・事務職に求められているスキルをきちんと把握し、書類に落とし込む
・できるだけ多くのサイトから求人情報を獲得する。
・事務職だけにとらわれずその周辺の求人もきちんと探す。
・最終手段として、派遣も視野に入れるが、派遣にもいろいろ種類がある。