てんてんblog

幸せな家庭に見えた親から離婚した事実を一年後に告げられる。理由は10年単身赴任をしていた父の不倫。単身赴任で孤独な父、必死に家庭を守る母。現在母親はパートで日銭を稼ぐ。誰も悪くないのに全員不幸。 そんな家庭にならないための仕事選び、夫婦円満の秘訣を呟きます。 転職エージェント所属/一児の父/結婚3年週3セックス

【保存版】経理、財務ってどんな仕事?キャリアプランも含め書いてみた。

「人見知りだし、営業は向いてないし、文系だし経理かな」

「不安だから簿記の資格を取っておこう」

「公認会計士、税理士の勉強をしたけど、なれなかった。経理で就職先ないかな」

というどちらかというと消極的な理由で目指される方もおおいイメージの経理。でも、会社にとっては非常に重要な部署で、ある一定以上の規模の会社には必ず必要なのが経理部。その一方で、キャリアは「資格」と「何をしてきたか」で決まる結構シビアな仕事だったりします。

ですので、本日は経理や財務がそもそもどういう仕事でどのようなキャリアがあるのかについて書いていきます。

経理ってそもそもなに?

経理の仕事を一言で言うと、公的な会社業務に繋がるお金の処理のことを指します。言い換えると、社内外のお金のやりとりを決められたルールで決められた書類に書いていくのが基本的な経理業務です。そのルールがいわゆる簿記です。

中途採用で未経験で働きたい場合は、簿記二級をもっているかどうかで、受けれる会社の幅が変わってくるので、目指される方は持っておいたほうがいいでしょう。

経理と財務の違いについて

一般的に「経理部」の仕事は「管理会計」と「財務会計」に分けられ、ておりその「財務会計」の中の一つに「経理」の仕事があります。また、経理部に似た部署で財務部というのがあります。

「お金を扱っている」ということに違いはないのですが、その内容が違います。簡単に説明すると経理部は過去のデータをまとめたり、それを元に計画を立てたりするのが仕事になります。一概には言えませんが、会社の中の数字を扱う仕事が多くなります。財務部はそのデータを元に資金の調達をしたり、予算を管理したり、資金運用を行う仕事ですので、会社の外に対する仕事が多くなります。

図解すると以下のようになります。

 

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それぞれの詳しい仕事について 

 

財務会計について

 

仕事内容

  • 仕訳業務:損益計算書、貸借対象表などの財務諸表を作るため、簿記のルールに従い、実際の取引を帳簿に入力したり、支払、受取り、残高管理などを行ったり、決算書の土内になる資料の作成を行います。
  • 決算業務:ある一定期間の収入を支出を計算し、利益または損出を算出します。 月次、四半期、一年などのスパンで行われます。
  • IR業務:決算の速報である決算短信、や有価証券報告書、決算公告、投資家への企業見学会など、株主が投資家に対して、投資判断に必要な企業情報を提供する業務です。

関係者

  • 事業立案部:新規事業立ち上げの採算シミュレーションの作成。
  • 経営企画部:新しい事業戦略、経営方針を立てる際に数字の観点からの意見を述べる。
  • 財務部:銀行や金融機関に対しての必要な会社の数字資料を作成し提出する。
  • 銀行:融資に対する交渉を行う。
  • 監査法人:財務諸表のチェックを行ってもらうためのやりとりを行う。
  • 取引先:請求書の発行や請求書の入金処理を行う。

求められる資質

  • 作業の緻密さ、真面目さ:お金の動きを記録する業務が発生するため、ミスが許されない職場となります。また、データを求められた時にニーズに合致する正確なデータをフットワークよく提出する必要もある。機密情報を扱うため、守秘義務の守れるしっかりとした人柄が望まれる。
  • 学習欲:専門知識を扱うため、税法や簿記の知識の吸収はもちろん必要になり、勉強が日々付いて回る。また、他の事業部との仕事も多く、日々現場に足を運んだりして、会社では何が起こっているのかに常に関心をもつ必要がある。
  • チームワーク、気配り:決算書の作成に向けて、一丸となって仕事を進めていくため、他人との協力、調和が必要となります。また、定期的に担当者から情報をもらったりする折衝能力も求められます。

管理会計について

 

仕事内容

  • 事業計画の立案、作成:事業の計画を草案を作り、それを経営者に提出する。そのデータをもとに経営者から提案があり、具体的な数字に落とし込んでいく。
  • 予算実績、管理:作成した事業計画に対しての実績がどれぐらいかを確認し、うまくいった、いかなかったの原因や要素を抽出し経営陣に報告する。
  • 原価管理、分析:原価管理簿から材料費の変動を捉え、今何をすべきかを考えて経営的に戦略をとる。

関係者

  • 経営者:過去のデータからの分析、資料作成を行い経営者に提出する。 また、そこから経営者が決めた経営方針をを具体的な数字に落とし込んでいく
  • 製造部門:過去の実績をもとに、部門長と今後の原価管理手法について話し合い決めていく。
  • 営業部門:過去の販売実績や将来の見通しから、販売見込みを予測し、数値目標に落とし込んでいく。
  • 株主:経営方針や事業計画書に基づき、IR活動を行う。実際の業務は、経営計画書に基づき、今後の見通しやリスクなどについて株主に対して説明を行う。

求められる資質

  • 分析力:客観的な数字を見て、良いところ、ダメなところを判断しなければいけないので、数字に対する強さ、敏感さというのが求められる。
  • 課題抽出力:業務関係者の言い分から、ボトルネックになっているものを抽出しなければならない。状況判断をして、正確な解釈を行う必要がある。
  • 調整能力:現場とのやりとりも多いため、現場の声をきちんと吸い上げるコミュニケーション能力も必要。 時には、厳しい言葉を発していかなければならないので、その度胸も必要

 

財務について

 

仕事内容

  • 財務戦略の立案:財務面での基本方針の策定を行い、いつどれだけお金が必要で、どれぐらいのお金が出ていくのかを予測し、それに基づいた計画書を作成します。
  • 資金調達:銀行からの借り入れ交渉や社債の発行などで、会社の資金を調達する。また、金融機関への業績報告も同時に行う。
  • 出納業務:社内部署からの入金、出金の確認と管理を行う。実際の帳簿と現金、小切手、手形、債権などの有価証券が一致しているかを確認する。
  • 資金の運用:為替などで資金が変動するため、運用を行うことで、その資金を増やしたり、減らないようにする。 内部統制報告書作成業務 内部統制がきちんとできているかの報告書を全社で取りまとめ、提出する。

関係者

  • 取締役会、経営企画部:どれぐらいの資金が必要になるのかという計算や、それに対して具体的にはどのように調達するかなどの打ち合わせを行う。
  • 経理部:経理部が出した正確な会計データを把握し、そのデータをもとに、経営科大や財務体質の改善、銀行への交渉などを行う。
  • 社内全部門:社内からの支払依頼、入金通知、預金残高の管理、照合などを行う。 基本的には、財務が金銭の入出金に関してのすべての管理を行う。
  • 金融機関:銀行や証券会社からの営業の窓口として、入出金の管理、小切手、手形の処理を行う。
  • 官公庁、格付け機関:金融庁への法定事項の開示、格付け機関への起業情報の開示、IR情報の開示

求められる資質

  • 折衝能力:折衝する部署が多く(会社の全部署、金融機関)かつ時には言いにくいこともズバッと言わなければならないので、言っても嫌われない正確を持っている必要がある。また、対応する年齢層も幅広い。
  • 緻密さ、責任感:お金をあつかい、一つのミスが会社を揺るがすことになりかねない為、ミスが少なく細かいところまで見て仕事をする必要がある。
  • ルールを徹底して守れる人:会社の最後の砦になる部署なので、そこでルールが破られてしまうと、会社の方向性がまがってしまう。きちんとルールに沿って慎重に物事をすすめることができる人が適任。

 

キャリアプランについて

経理、財務のキャリアは冒頭にも書いた通り「資格」と「経験」がものをいいます。資格は勉強すれば身に付けることができますが、「経験」は会社の状況に寄ることも多く、きちんとその会社で何が学べるのかを意識してキャリアを能動的に作っていっていく必要もあります。

そのキャリアプランについて順を追って書いていきたいと思います。

経理スタッフ(1〜2年目)

経理の基本的な仕事の進め方を理解し実行する。正しく正確に素早く処理を行うことが求められる。仕事に慣れることが最優先の仕事である。仕事を行いながら勉強も行い、この段階で簿記2級の資格を取ると良いだろう。

経理スタッフ(3〜5年目)

仕事にも慣れある程度の業務を一通り行えるようになり、仕事にも余裕が出てくる時期である。同時に簿記1級の資格も取っておくといいだろう。この時期から、経理のキャリアを積んでいくのであれば、次のキャリアをどのように描いていくかが大きな分かれ道となりえるため非常に重要な時期と言える。

ここでは、この時期での転職でどのようなキャリアプランが描けるのかを書いていきます。

①財務会計のとしてのキャリア

財務諸表やその周りの書類を作成する責任者としての道を歩んでいくプランです。決算の取りまとめや税務申告書、連結決算、キャッシュフロー計算書、IR業務など幅広い業務を積んでいき、キャリアアップを図っていくことになります。

②財務の責任者としてのキャリア

経理部門からは離れ、財務の責任者としてキャリアを歩んでいくプランです。銀行の折衝や増資、債券発行、資金運用、M&Aなど外部とのやりとりをメインに行っていき実績を積んでいくプランです。

③管理会計(経営企画)としてのキャリア

予算の策定、経営計画、実績評価など経営数値を駆使しながら、会社をより良い方向に持っていくようなキャリアを積んでいきます。会社全体がどのような方向に向かい、そのための目標の立て方などを考えていくため、経営者としての視点が身についていきます。

④小規模な会社の管理部責任者としてのキャリア

子会社や支社への移動、転職を通じてなど少し小さな組織で責任者としてのキャリアを積んでいく。専門家というよりはゼネラリスト的な動きが求められるため、人事総務などの知識も必要となる場合もある

⑤ベンチャー企業への転職で得られるキャリア

管理系の仕事を全般的にこなしながら、会社が上場するときには、IPO関連の知識をつけ実際に上場まで持っていく経験ができる。変化が大きく、全員で会社を大きくしていく喜びを共にすることができる。

⑥外資系企業に転職することで得られるキャリア

経理として、英文会計にチャレンジすることができ、国際的なキャリアを積むことができる。決算の取りまとめ、税務対応、本国へのレポーティングなど外資系ならではの業務を積んでいく。特徴としては仕事の役割がはっきりと分かれていることが多い。基本的には転職でポジションを上げていく

⑦会計事務所への転職で得られるキャリア

税理士などの専門職種の資格を取り、税務のスペシャリストとしてのキャリアを描く。多くの中小企業の経理、税務報告書の作成を積みながら、税理士合格の道を目指す

⑧コンサルティング会社に転職して得られるキャリア

これまでのスキルを磨きながら、知識とスキルをつけコンサルティングを行っていく。営業的な要素も強いが、一人で独立もしやすく、自立して生きていきたい方にはオススメ。

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経理実務の学校|簿記、経理実務講座、エクセルなど経理パーソンの仕事に役立つ講座だけを開講より引用

3〜4年に一度はエージェントへ相談を

私個人的な意見としては、3~4年経理として実務経験を積んだあとは、一度エージェントに相談する事をオススメします。

なぜならば、自分の市場価値がどれぐらいなのかを知ることができるのと、専門家に相談する事で、どういうスキルを積んでいけば、今後自分のキャリアを伸ばしていけるのかを知る事ができるからです。

そして、できれば専門の知識を持ったエージェントで話を聞く方がいいと思うので、私がオススメしているのは、【MS-Japan】 です。

理由は、管理系職種に特化しており、専門家がたくさんいること。また、税理士、公認会計士の方々とも頻繁にやりとりをしているため、資格をとることでどういうキャリアの広がりがあるのかを実体験で知っておられるのは何より強みと言えるでしょう。

ですので、転職するしないに関わらず、【MS-Japan】  に3年に1度は登録をし、自分のキャリアについて見直すようにしてみてください。

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まとめ

  • 資格と経験でその人のキャリアが決まる
  • 経理は「管理会計」と「財務会計」に分かれ財務とは別の職種
  • 経理は会社の内部の仕事、財務は会社の外部の仕事
  • それぞれの仕事内容によって求められる資質が違う
  • 3~5年経理スタッフとしての経験を積んだ後は自分でキャリアを描いていくべし